名古屋生活クラブの放射能測定について

2011.08.09更新

これまでは実際に汚染の懸念があるものについて、外部機関へ委託して放射能測定を行ってきました。自社に測定器を導入したことで、現状では汚染の可能性の低い地域の作物まで順次測定が可能になりました。

測定対象 : 現在取り扱っているものから順次測定していきます。

測定結果 : 順次公開していきます。HPにも掲載しますのでご確認ください。

結果基準 : 一定の数値での線引きをせず、各結果を判断します(自主検査結果をご覧下さい)。

kensakekka

 

測定器:NaIシンチレーションスペクトルメーターについて
黒田さんと田んぼ

主たる測定装置

食品放射能測定システム(日立アロカメディカル社)
  検出器=NaI(T1)シンチレーション検出器
  測定は野菜などの食品や飲料から、土壌まで可

測定可能核種

ヨウ素131、セシウム134、セシウム137
  検出限界=各30Bq/kg(10分測定)

専門家に指導を受けています

大沼章子氏(元愛知県衛生研究所環境物理科長)
  河田昌東氏(元名古屋大学理学部教員)  

この測定器は、約800gの試料で90分測ればセシウム134、137がそれぞれ検出限界10Bq程度まで測ることができます。30Bq以上あれば90分もはかる必要はありませんが、それ以下の数値も測りたい場合や、試料が800gも入らない場合は時間を長くとって測ります。例えば10分測定・50Bqの検出限界を10Bqまで下げたいと思ったら、単純に5倍の時間ではなく、√を使います。25倍、250分の測定が必要になってきます。毎回800gの試料が入れば時間はかからないのですが、例えばお茶だと同じ入れ物を使っていても、300g程度しかはいらないため、10分測定して100〜60Bqの検出限界しかとれませんでした。10倍の数値を得たかったので、10分×10の2乗、つまり1000分(16時間半)測定しました。

 

詳細な測定方法

1これが放射能測定器「NaIシンチレーションスペクトルメーター」です。PCには測定のためのソフトが組まれており、細かく膨大な計算をするようになっています。右の筒のようなものが測定器、鉛の厚い鉛に覆われています。これは、環境放射線を遮断し、検体からでる放射線のみをキャッチするために不可欠なものです。

 

 

2正しく数値を測定するために、フードプロセッサーで細かくします。写真はなす。下処理は想像より手間がかかり、測定よりも時間がかかったりします。

 

 

 

 

3容器6mm下で計算するため、ぎゅうぎゅうに押し込んで、容器6mm下のところで平らにします。

 

 

 

 

3測定器を汚さないように試料の入った容器をビニールに入れてセットします 。

 

 

 

 

3PCに測定結果がグラフとなって表示されます。